長持ちするインプラント治療を
2021年10月19日
こんにちは。
神保町駅A9出口より3分
新御茶ノ水駅B5出口より5分
小川町駅B7出口より6分
の神保町ガ―デン歯科です。
近年、人工歯根(デンタルインプラント)という、歯を失った部位を補う治療法が、一般的な選択肢の一つとなってきました。
今回たまたま、他医院で治療された「インプラントの周囲から出血する」、「インプラントの所の歯肉がやせてきた」とのご相談が2ケース続いたため
少しお話を載せてみたいと思います。
一般的に、健康な天然歯の歯肉には『角化歯肉(付着歯肉)』と呼ばれる『歯肉の鎧」のような
部位があります。
この部分が炎症が深く波及するのを防いだり、歯肉の退縮(瘦せ)や歯ブラシの刺激に抵抗する役目をしています。
しかし、インプラントの埋入部位にはそもそも歯自体が無い為に、この「角化歯肉」が失われていたり、あっても少なくなっていることが
多くあります。
今回のご相談のケースは、何れも、インプラント埋入後の「角化歯肉」の不足が、周囲の炎症や歯肉の退縮の原因になっていたようです。
・ご相談ケース【1】
歯肉が不安定で炎症を起こしやすく、インプラントアバットメントが露出し、メンテナンスがし難い状態です。
ご相談ケース【2】
周囲に硬い歯肉がないため、ほっぺたが動くとインプラントの周りの粘膜も一緒に動き回っています。
歯周ポケットとなり、歯垢が大量に溜まっているのが確認され、歯ブラシ時に出血しています。
当医院では、このような状況を出来るだけ避けるため、インプラント2次ope時に(2回法の場合)残った角化歯肉を不足している側に移動したり、上顎の内側(角化歯肉がたくさんある部位)から歯肉を移植する事で、インプラント周囲に出来るだけ強い歯肉を造る様にしています。
当院治療例【1】
角化歯肉を外側に移動
得られた強い歯肉
当院治療例【2】
上顎より歯肉を採取
移植後の強い歯肉
【1】、【2】とも強い歯肉がインプラントを守ってくれます。
(共に大きな外科処置ではなく、通常の頭出しopeとそれ程変わりません。)
インプラントは虫歯にはなりませんが、歯周病には罹患します(インプラント周囲炎)。
埋入したインプラントが出来るだけ快適に、長期に安定してお使い頂けるような治療を心掛けております。